熟成で出る弾力がカギ。本格ロースハムの作り方
本日はロースハムの作り方です。
ベーコンより肉そのものの味が出るので、安定した味を出すのが難しいです。
発色剤を入れていないので、下記のように色が悪くても美味しいです(^^)
ちなみにこのハム、家に来たお客さんに出したんですが、
お歳暮のハムより美味しい! という声を頂きました(^^)
お世辞でも言われると作ったかいがありますね~
今まではケーシングを使っていたのですが、今回はセロファン+サラシを使ってやりました。
この方が綺麗に肉を巻けますね~
スモーク用セロファンは記事の最後にリンク貼っておきます!
作り方(レシピ)
〇食材
豚ロース 1050g
〇漬け込み用食材
肉の重量に対して分量を変えてください。
特に塩分量は気をつけましょう。
岩塩 30g(肉の重量の3%)
三温糖 40g(肉の重量の4%)
ブラックペッパー 5g
オールスパイス 5g
パプリカパウダー 3g
ローレル 2枚
セージ 少量
タマネギ 1/2個
リンゴ 1/3個
酒 30cc
作り方(工程)
漬け込み期間10~12日程度+燻製日1日 で完成します。
肉屋で豚ロース1kgを購入。肉屋だとやっぱり新鮮ですね~
脂は、多すぎるとくどい味になるので好みの量でそぎ落としましょう。
肉にフォークかミートテンダーライザーで穴を開けます。
ホワイトリカー等でアルコール消毒。
その後、スパイスを刷り込みます。
・・10日後・・・
流水で2時間塩抜きします。
ここは環境で結構ばらつくので味見しながらやりましょうね。
いよいよハムの醍醐味。
セロファンを巻いた後サラシを巻いて、凧糸で縛ります。
さて、いよいよ燻煙。
スモーカーにセットし、電熱器を入れて50度で1時間半温熱乾燥します。
ハムはサラシ等を巻いた状態で燻煙するため、ベーコンより少し多めに燻煙した方が良いと思います。
私は、こんな感じです。ちなみにベーコンはチップ5回投入&2時間半でやってます。
チップを投入しながら70度で4時間します。
チップは、ヒッコリー+ピート、サクラ+ピートを交互に30分に1回投入し、合計8回投入。
1回分のチップ量はスコップ1杯(手のひらで2杯くらい?)
この後ボイルするので、ベーコンでやっている燻煙後の温熱乾燥はやっていません。
燻煙が終わったら、ボイルします。
燻煙後、ハムが芯まで温まっているうちにやってしまった方が中まで火が通りやすいと思います。
あらかじめ40度まで温めておいた大量のお湯にハムを投入。
ゆっくり30分ほどかけて温度を70度まであげます。
70度になりました。
このまま、温度を70~75度にキープして2時間ボイルします。
75度を超えると、出来上がりの食感が悪くなります。
中心温度計がある方は、肉の中心が63度になってから30分ほど粘ると良いです。
ボイルが終わったら流水で30分冷やします。
氷があれば、氷を使うと一気に冷ませるのでより肉が締まっておいしくなります。
サラシとセロファンを取って、表面をキッチンペーパーで良く拭き取ります。
1時間くらいその場に放置して肉全体を落ち着かせてから、保存する大きさに肉を切り分けます。
美しい切り口ですね!今回は綺麗にできました(^^)
↑の切り口を見てもわかるんですが、まだ肉の内部がちゃんと結着しておらず、滑らかになってません。
ハムは食感の弾力を出すために最低3~4日は冷蔵庫で寝かせてから食べるのが重要です。
できれば1週間以上。
真空パックすれば1ヵ月以上は軽く持ちます。
なお、冷凍すると食感が損なわれるのでやめた方が良いです。
シンプルにハムサラダ。
寝かせたので、出来立ての時より切り口が滑らかな感じになっていますね。
ハムは、薄切りにした方がおいしいので、専用の包丁があるとベストです。
↓牛刀包丁の記事。本当はミートスライサーが欲しいくらいですけどね(笑)
牛刀包丁
↓ スモーク用セロファンです。
食品用で、透湿性のあるセロファン。ラッピング用のセロファン等は煙を通さないので注意です!!
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この記事を書いた人 Wrote this article
kenshi2009
燻製するフォトグラファー。燻製教室と写真撮影でお仕事したりブログ書いてます。燻製15年目🍖、写真24年目📷、ブログ24年目📓。EOS R6使用。 燻製も写真も季節を楽しみながらやってます🍂 写真の無断転載は禁止。奈良好き🦌 Twitterにほぼ毎日います!【SNS一覧:https://lit.link/kenshi2009】