真空パックの失敗が無くなる!空気が入らないフードセーバー密閉法
フードセーバー、フードシーラーを使う人は是非試して欲しい、失敗しない真空パック方法です!
筆者は2009年から燻製を作り続け、キッチンで10分あれば出来る燻製から大型のスモーカー(燻製器)を使った1か月かかる本格的な燻製まで、色々なレシピを考えています。
燻製が一般的でない頃から燻製教室を行って燻製を広めたりもしています。
最初に簡単な用語の整理
実態として「フードシーラー、フードセーバー、真空パック機」という言葉に明確な定義の違いは無く、製品カテゴリとしてもかなり曖昧に使われています。
どれも食品を保存するために袋を閉じる製品です。
機能面から理解するとわかりやすく、袋の入り口を溶着するのがシール(シーラー)、袋の中から空気を抜いて真空にするのが真空パック(真空パック機)です。
しかし実際には真空パックが出来るフードシーラーも非常に多いです。
製品説明を見て、「シール機能」「真空パック機能」があるかどうかを確認する事が一番確実です!
シールした後に空気が入っている・・
フードセーバーを使ったことがある人は
- シールしたけど、空気が残っている・・
- うまくシールできた!と思って冷蔵庫に入れておいたら空気が入っていた・・
- フードセーバー純正の袋が高いのに失敗する!
というのに悩まされたことがあると思います。
実際私も本体やシール用の袋を何種類ずつか試してみましたが、
成功率は良くて8割くらい
2割以上は、数週間後に空気が入ってしまっています。
シール用袋は高いので、失敗するとガッカリします(笑)
下記の方法でシールすると、95%以上の成功率が出ています。
しかも、フードセーバー純正の袋よりも安く真空パックができます!
お決まりの文句ですが、純正の袋を使わないので自己責任でお願いしますm(_ _)m
失敗しない真空パックの方法
ナイロンポリとポリエチレン製ネットを準備
下記の2つを使ってシールします。
1つは、ナイロンポリ。
業務用のものは丈夫で大量に入っていて安いです。
ナイロンポリだけだと、シールはできるのですが、中の空気がうまく抜けません。
そこで、下記のポリエチレン製ネットを使います。
水切りネットなど、食品の近くで使う目的のネットの方が良いと思います。
裏を見て材料が「ポリエチレン」のものを選んでください。
材料が違うとうまくシールできないと思います。
あとは、シールします!
具体的な真空パックの手順は下で説明してます。
真空パックの手順
- ①ナイロンポリに食材を入れる
- ②食材の近く(数センチ)くらいまでポリエチレンネットを入れる
- ③ナイロンポリとネットを両方まとめてシーラーで挟んでシールする
ポリエチレンネットが中の空気が抜ける道を確保しつつ、
一緒に溶けてシールされるので、隙間も残りません!
純正の袋より楽で成功率も高いので、私はもう2年近くこの方法ばっかりです。
ナイロンポリに食材が入らない場合だけ、フードセーバー専用の袋を使ってます。
フードセーバー専用の袋は、上下両方を閉じないといけないのに対し、
ナイロンポリだと入口だけ閉じればシールできるので、その点でも楽です♪
是非試してみてください(^^)
商品例
ナイロンポリとポリエチレン製ネットは、下記のような物です!
ナイロンポリは、大きさで値段もあまり変わりませんし、少し大きめの方が色々な食材に使えるかと思います。
また、フードセーバー、フードシーラーはAmazon検索すると色々出てきます!
過去何機種か使ってきましたが、感覚的には、やはり値段が高めの方が成功率は高い傾向です。
感覚的に、1万円以上でレビューが悪くない機種(例えば下記)だと満足の行く使い勝手でした。
値段が安すぎると耐久面の不安がありました。具体的には、ゴムパッキンがすぐダメになったり、熱で袋を閉じる(シールする)能力が落ちてきたり等です。成功率も悪いです。
食材の発酵等によって中から空気(ガス)が発生する対策
真空パックする食材の種類や衛生状態によっては、パック内に僅かに残った空気で発酵が進むことで中から膨らんでしまうことがあります。
対策としては殺菌目的なら真空パック状態で煮沸消毒する手もあります。
でも、手間がかかる上に火が通り切っていない食材を煮沸すると火が通ってしまいます。
そこで、お手軽なのはアルベール等の食品用品質保持剤を使うことです。
市販品でも、どら焼き等に一緒に入っていますね。
意外かもしれませんが、Amazonで簡単に入手できます。
以下を真空パックする際に一緒に入れておきます。
湿気対策
市販の煎餅などにも乾燥剤が入っている事からもわかるように、真空パックで密封していても少しずつ水分を吸収して食材は湿気っていきます。
私は燻製ナッツを作る際に湿気対策で乾燥剤を一緒に入れています!
こちらもクッキー等の包装で良く見かけます。
下記のcotta(コッタ) シート乾燥剤は、シリカゲルと違ってシート状で高い吸湿性能があるので、使いやすいです♪
フードセーバーで失敗しないための一般的な対策
最後に一般的な成功率を高める方法について書いておきます。
以下の対策をやった上で、本記事の最初に書いた80%の成功率です。
あまりに安いフードセーバーやシール袋は使わない
安いフードセーバーは熱溶着の熱のかけ方にムラがあったり、挟むパッキンがすぐに劣化したりします。
安いシール袋はシールする面以外に空気が通る小さな穴が空いてしまっている確率が高いです。シールする面以外に穴が空いていたら、本記事で1つの面をシールした所で何の意味もありません。
※本記事で紹介したナイロンポリは、とてもしっかりした袋なので穴が空いている事は無いです。
Amazon等で最安値を買っている自覚のある人は、まず製品を見直してみるのも一案です。
シール袋の中に物を入れすぎない
ビニール袋やジップロックの容量で中にたくさんの食べ物を入れるとシールができません。
イメージは下記のような状態です。真空になる際に袋の周囲が大きく歪むので、余白が少ないとシールする箇所も歪んでしまいます。
シールする際、シワを作らない
シールの際にシワがあると、均等に熱がかからず溶着されない箇所が出来てしまいます。
シール面をまっすぐに延ばした状態でフードシーラーにセットしましょう。
また、中に入れる食べ物が多過ぎるとシール面を延ばしていても真空にする際に袋が引っ張られて溶着面がズレてしまうことがあります。
シール面を二重にする
単純に、不安なので二重にしておくのもある程度有効です。
シールして1週間~1か月と過ぎていくとごく僅かに空気が入ってくる事があります。
熱溶着面が完璧ではないためで、シール面を少しずらして二重にしておくと、徐々に入ってくる空気の量を減らせます。
※同じ個所に二重にシールするのではなく、少しずらして2回シールします。
おわりに:真空パック仕上がりの参考記事
この記事で紹介した真空パック方法を使うとどんな仕上がりになるかは、下記記事が参考になります。
安定した燻製を作るために欠かせない温度管理ができるサーモスタットを使いこなせると、安心して大量に燻製を作れます!
私はいつもこれで一度に大量に燻製を作って、フードセーバーの真空パックで保存しています♪
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この記事を書いた人 Wrote this article
kenshi2009
燻製するフォトグラファー。燻製教室と写真撮影でお仕事したりブログ書いてます。燻製15年目🍖、写真24年目📷、ブログ24年目📓。EOS R6使用。 燻製も写真も季節を楽しみながらやってます🍂 写真の無断転載は禁止。奈良好き🦌 Twitterにほぼ毎日います!【SNS一覧:https://lit.link/kenshi2009】